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2021/05/14 19:00

(本記事は過去ブログより移設したものです。)

新規就農して7年、野菜栽培にて台風や大雨、害虫など幾多の失敗を経験し打ちのめされてきました。
7年間農業や野菜の悩みが頭から離れることがないくらい打ち込んできました。
会社員の時は仕事のことより趣味やプライベートのことしか頭になかったので全く真逆ですね。
よそ者が新しい土地で一から事業を始めるので、人生をかけ覚悟を持って挑んできましたが、
楽しいことよりも苦しいことが圧倒的に多かったです。
それでも多くの方に応援していただき支えられたおかげで、意欲的にやりがいを持って続けてこれました。
やはり消費者の方々と直接繋がるということがどんなに励まされ勇気をいただくか実感しています。
少しずつ土台が出来つつありますが、まだまだ不安定です。冬野菜は良くても夏野菜がダメだったり。

〜新たな挑戦〜
経営の安定化を図り果樹栽培を始めることにしました。
年数はかかりますが、一度大きくなれば野菜のように毎年苗から育てる必要がなく
比較的安定した収穫を見込めるからです。もちろん病気や害虫、その他多くのリスクへの備えは最大限必要ですが。

〜長期的経営計画〜
南房総の最大の特徴は温暖な気候を生かした熱帯作物をつくれる点。
外房沖を暖流である黒潮が流れているおかげで冬でも霜がほとんど降りず暖かく
温州みかんなど柑橘類やビワ、イチジク、菜の花、花卉の栽培が盛んです。
しかし、全国的に見るとこれといった特徴がないのが現状です。
南房総というと皆さんは何をイメージしますか?
おそらく、温暖で花が咲いて食べ物が美味しそう、な感じではないでしょうか?
僕はそんなイメージでした。多くの方に聞いてもだいたいこんな回答でぼんやりしたイメージです。
これはもったいないと思いました。
もっと南房総の特徴を生かした一次産業を実践すれば全国的にも南房総をしPRできるはずです。
南房総は恵まれた柑橘栽培の産地ですが和歌山や愛媛の宇和島、熊本に比べて無名です。
農地が少ないことや地形的に台風の影響を受けやすい、など様々な理由があると思いますが、
関東圏でこんなに暖かく果樹栽培に向いた地域は他にないでしょう。
そこで、温暖な気候を生かして、柑橘系はじめ果樹栽培し、フルーツの産地として南房総を特徴づけ、
全国的に知名度を上げ地域創生に繋がる事業にしたいと計画しています。
それには訴求力が高く他と差別化できるフルーツでなくてはなりません。
ブラッドオレンジ  、イタリアのイチジク、レモン、パッションフルーツ等です。
去年、シチリアで色々見て回り、南房総と果樹の種類が非常に似ていること、
その強みを生かした販売方法や六次産業化に感銘を受け、南房総での可能性、将来生に確信を持ちました。
日本ではまだまだマイナーですが潜在的なニーズがあり、
栽培が成功すれば全国に南房総をPRできる魅力的な南イタリアの果樹たちです。
ただ作るだけではなく食味や品質が重要です。台風や猛暑、大雨対策も欠かせません。
前途多難は覚悟の上、産地化を目指してチャレンジします。
今こそ大切な産業である農業を後世に受け継いでいくために、若者を雇用し夢を持てる農業を実践したいです。



 

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